かぎられた地域内での供給には限度があり、周辺にも利便さにおいて劣らない新宿、渋谷などがあることから、ビル需要の増加している地域は拡大されつつある。山手線沿線の主要ターミナル地区、たとえば品川、目黒、高田馬場、池袋とか、都心三区をとりまく周辺地域として、新宿区、渋谷区、目黒区、文京区、豊島区、中野区あたりが、今後のターゲットになりそうである。それと、周辺の環境条件の変化によってもちがってくるだろう。交通網の整備と新大川端開発計画によっては、浅草や月島なども将来性がでてくるし、まだ若干の流動性を残してはいるが、東京都庁が新宿副都心に移転することになれば、新宿や中野あたりがまるでちがってくる。
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気の早い向きは、荻窪あたりにまで、手をのばしているという。東京湾横断道路ができれば、横浜、川崎と千葉県側に大きな変化がみられるかもしれないし、人や物の流れとともに情報の流れにも注意する必要がある。都市機能が少しずつ変化しているのである。これまで東京は日本の首都としての機能と、東京と大阪をむすぶ経済大動脈のなかでのビジネス都市としての機能を、あわせもってきた。さらにこれに加えて、最近はニューヨーク、ロンドンとならぶ国際金融センターとしての地位を確立しつつあり、世界のなかでの点としての東京が、認識を強めている。こういった東京の変貌が、国際都市としてニューヨークのようになってゆくのか、それともローカルのままでいられるのか、なかなか興味深い。