ゴールドクレストは、これまで比軟的中規模なマンション分譲が中心だったのが、近年は東京・港区で大規模な超高層マンションを手がけるなど、大規模マンションや超高層マンションにも力を入れている。しかし、超高層の神通力が薄れ、売行きが鈍化しているという見方があったため、経営不安が噂されたようだ。しかし、実際には、完成近くまで売り出しを引き延ばして、集中的に販売攻勢にかかわったようである。その結果、2008年度第2四半期の中間決算では、売上高は6.3%減少しているものの、経常利益はむしろ34.4%の大幅な増益となっている。この港区のマンションは、都心部での地価が急上昇する直前に取得したものであり、それなりに利益を確保できたということであろう。このため、一部の投資家からは、むしろマンション市場回復後の株価上昇を期待できる銘柄という見方も出ているようである。ただし、2009年3月期の決算見通しでは、売上高は10.1%低下、経常利益も33.5%のマイナスになる見込みで、これからが正念場という見方もある。一方、新日本建物についてみると、2008年9月中同期決算では、連結売上ベースで当初予想に対して42.3%のダウンとする修正見通しを発表するなど、厳しい経営が続いている。2009年3月期についても、やはり当初見込みより売上高が14.5%、経常利益が29.3%減少するとする修正を発表した。その理由については、同社ではマンションの販売については契約が比較的堅調に推移しているものの、不動産流動化事業の一部物件について事業計画の見通しを図り、販売時期を見直したことなどを挙げている。いずれにしても、販売不振に加えて不動産証券化・流動化事業が足かせになっている企業が多く、そこに銀行の貸し渋りが加われば、いっきに深刻な事態に至る可能性が少なくないものとみられる。
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