全国不動産バイブル

老後の生活をどうするかが一大関心事

2011.10.07

日本経済は、「失われた十年」「デフレ経済の長期化」など、さまざまな表現でその厳しさが指摘され、「回復への道筋が見えていない」と多くの経済専門家は言ってきた。誰にとっても「将来はどうなるのか」がわかりにくい時代になっていて、現在は「カオス(混沌)」の状況にある。このような状況が長く続いて、明るい変化の兆しが実感できないため、「老後の生活」を心配する人が多くなっていて、新たな生活設計が必要であると感じはじめている。一九九三年には、老後の生活をそれほど心配していない人が、二人に一人存在したが、二〇〇九年の調査ではほとんどいなくなり、逆に「非常に心配」と考える人が四〇%を超えている。最近、不動産市場で遊休不動産を換金したり、利回りの高い収益物件を購入する人が増加している一つの要因であろう。バブル崩壊と、それに続く長期の経済低迷、さらにリーマン・ショック後の世界的な金融危機で、雇用環境が悪化し、所得の低下、年金制度への不信感が高まる中で、将来への不安を抱く人が確実に増えてきている。

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