いまの多くの住宅のように、中途半端に密閉度が高いと換気不足になりやすいのです。そのため、気密度の高い住宅では、二四時間連続的に機械換気するシステムが必要になります。機械換気を前提にすれば、今度は、気密度が高いほど効率よく換気できるようになります。いくら密閉されていても、すき間だらけの住宅では、換気扇をまわしても、換気の効果は上がりません。ちょうど、ホースのあちこちに穴の開いた掃除機のようなもので、破れた穴から空気がはいるばかりで、もっとも肝心なゴミの吸い口からは空気を吸ってくれないのです。これと同じように、途中にすき間の多い家は、いくら換気扇がまわっても、給気口から新鮮な空気を吸い込んでくれないのです。これを換気扇のショートサーキット(短絡)現象といいます。すき間の多い住宅は、排気口の近くのすき間から漏れてきた空気を排出するだけで、室内の空気はちっともきれいにならないという現象が起こります。せっかく給気された空気が部屋の空気をきれいにすることもなく、熱エネルギーとともに排出されてしまうのですから、この場合の排気は空気の入れ換えではなく、換気扇周りで発生した水蒸気や臭いの排除ぐらいしか効果はありません。
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