畳の大きさあるいは部屋の広さをいうとき、「京間(大間)」と「田舎間(江戸間、関東間)」があります。京間は、真々制では一間の長さが六尺五寸(約一九七センチ)です。ちょっとした算数の問題のようですが、四寸(約二一センチ)角の柱を一間ごとに立てて真々制でつくられた建物の八畳間では、畳の長辺が六尺三寸(約一九一センチ)になります。そこで、この大きさの畳のことを「京間の畳」と呼ぶことがあります。もうひとつの田舎間は、真々制では一間の長さが六尺(約一八二センチ)です。
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同じ条件で畳を敷くと、畳の長辺は五尺八寸(約一七六センチ)になります。そこでこれを「田舎間の畳」と呼ぶことがあります。以上のように畳の寸法が決まると、こんどはその畳を使うことを前提にして、内法制で設計することができます。ただし、説明のほうはますますややこしくなって、わたしの手に余りますので、このへんでやめておきます。このように畳はなかなか奥が深く、畳を単位とした間取りの方法は、きわめてすぐれたシステムであると思います。そのおかげで、建築には素人の一般の人も、自分の家の間取りを考えることができるというわけです。それにしても、日本の住宅で和室つまり畳を敷いた部屋は、どんどん少なくなっています。畳は、歩いてよく、座ってよく、寝ころんでもよいというすぐれた床材料であるだけに、ちょっと残念な気がします。